来週リリースする曲のマスタリングができた

結論

小泉由香さんにマスタリングしてもらって本当に良かった。最高の作品ができた

「何をリリースするの?」について3行

  • enosimaというソロプロジェクトのシングル(1曲)
  • 打首獄門同好会にfeat参加してることで有名なCOYASSがラッピングしてる
  • 17年前に作ってからずーっとアレンジ・ミックスし続けてた曲が、ようやく納得いくレベルに到達した

「マスタリングって何?」について3行

  • レコーディング作業における最終調整で、音の全体的な重さとか明るさとかを調整する
  • 依頼してるアーティストですら、違いが分からない場合があるぐらい専門的な調整
  • おまじないじゃないか、裸の王様じゃないか、みたいな批判もよく見かける

前提を知っていただいた上で、本文

僕もマスタリングについては、かつて「おまじないじゃねーかwww」と思ってたんですが、デブパレードでデビューシングル作ってる時に、とりあえずベスト尽くしたいの一心で、自宅にあった邦楽CDのマスタリング・エンジニアが誰なのかを、全チェックしました。

結果、信じられないことに、半分以上の作品が小泉由香さんという同じエンジニアさんのマスタリングによるものでした。
あんまり気に入ってないCDとかはお金に困った時にこまめに売ったりしてたので、僕の家にあったCDは大好きな作品や、かつて熱狂的に聴いた作品ばかりですから、僕は「そうとは知らず」に、小泉さんがマスタリングした作品ばかりをチョイスしていたことになります。

小泉さんが売れっ子だからってのもあるでしょうけど、それにしても他にも有名なマスタリング・エンジニアさんはいます。超有名な某氏のマスタリング作品が全くそこに含まれてなかったりしました。

この事件があってから、自分がリリースする作品は小泉さんにしか依頼しないと決めたのです。

人の無意識に訴えかける

マスタリングというのは、初めて楽曲を聞いた聴き手が「うわー!!!すげー!!マスタリングが上手いー!!!!」という感想を持つものではありません。
多くの場合、ドラムだってベースだって、楽曲の構成物のひとつに過ぎなくて、ファーストインプレッションで楽曲を聴いた時に「派手さは無いけど堅実で温かいベースを弾くね!」という感想は、楽器やってる人じゃなきゃなかなか持たないと思います。

じゃあ、そこに力を注ぐのが意味あるか無いかというと、めちゃくちゃあるよねと。
最低でも、中学時代の僕は素人で楽器もまだまだ下手くそだしミックスもマスタリングも知らなったけど、小泉さんのマスタリングを明確に無意識に好んでいたわけです。

聴き手は、音楽の全てを解剖分析できているわけではありません。
カレー食べてスパイス全部言い当てられる人が少ないのと一緒ですね。
そう考えると音楽ってカレーに似てますよね。
インドでカレー食った友人が「トレブル10,ミドルもローも0!みたいな味でした」と言った時に、すぐ味のイメージが沸いたところからも、カレーが音楽と似ているということが分かります。

音楽ってカレーに似てますよね

ファッションとかお寿司とかって、より良いものを求めれば求めるほど単価が高くなっていくじゃないですか。それに対して、音楽って超一流の音楽も、子どもが聴くような音楽も3000円で買えるんですよ。これって凄く素敵じゃないですか?
カレーもほとんどそうです。ココイチでカツカレーにチーズ乗せるとこまで考えたら、それ以下の値段でめちゃくちゃ美味しいカレーが食べられます。
中学生でも、世界最高峰の味を堪能できるなんて、音楽とカレーって最高じゃないですか?
あれ?音楽とカレーって最高じゃないですか?

ただ、音楽って一億層評論家じゃないですか。
ほとんどの人がジャズとクラシックとヒップホップとロックの違いを分かっている。
でも、カレーは、ほとんどの人が
日本のご家庭カレーと北インドカレーと南インドカレーとスリランカカレーと欧風カレーの違いを良く分かってないですよね。
もっとみんなカレー食べた方が良いと思いますよ。

ていうかカレーって超美味しくないですか?