そういえば命日だった日

そういえば日付変わって昨日という日
4/8は俺にとってのカートコバーンの命日だった。

実際の死亡推定は5日だったという説が濃厚なんだが
俺にとっては、初めて自分のロックスターが亡くなった日という事で
カートの死が報道された8日が命日なのだ。

それに日付が過ぎてから思い出すぐらい仕事に熱中してる事は
悪い事じゃないんだろうけど、まあ単純に歳とったなーとも思った。
あんなに感情的に、まるでこの世で最も大事な日かのように語ってたくせに
「あ、そうだったっけ」になっちゃうのだ。
これが加齢だ。

確か俺が初めて憧れのロックスターの訃報を聞いたのは17歳の頃の昨日。

じゃあ俺が、本当にその人が生きていた事を確認したのかといえば
それすら怪しいぐらい希薄な関係でありながら
そんな希薄な関係の人に、人生を左右するぐらいの影響を受けていたという
不思議を、初めて体感した時だった、、
というとロマンチックにしようとしすぎなのだろうか。
とりあえず、自分にとって触れられたくないぐらい大事な感情だったはずだが
それすら否定されても何とも思わないぐらい俺は歳をとった。

自分の感情の中には、もう声高に叫んだり歌ったりできないような
ボリュームが小さくなった感情がたくさんある。

若い子は、そういうものをアウトプットせずに
ただ自分の心の中で温めてたらいつの間にか無くなってた
なんてのはもったいないので
そういう事のないように、常に若々しい主張をしていってほしいものだなーと
歳をとった俺は切実にそう思うんだよね。
そのボリュームは、いたずらにデカくても悪くないと思う。

本日の一曲
NIRVANA/where did you sleep last night

今でも、今のオッサン俺をもってしてなお、このテイクは泣けてしまうんだけど
誰にどういう感情移入をしてるかっていうとよく分からん。
これ歌ってる人は20年も前に自殺していて
娘さんがこの人に近い年齢になってる。

あとこれは完全に蛇足だけど、この頃のパットスメアが
世の中で最も声高にものを主張できる若手とつるめて楽しそうでかわいいんだけど
当時の彼と今の俺がだいたい同じ歳です。