新年の抱負が全く浮かばなかった話

あけましておめでとうございます。

中学生の時に、先輩に連れられて浅草寺にカウントダウン初詣をしに行ったんです。深夜に子ども同士で出かける事にも、深夜にあんなに人が溢れてるという状況にも、人生史上有数なレベルの興奮をしました。それから、「大晦日というのは深夜に外で楽しく過ごすものだ」という認識になり、以来ライブやってるか初詣に行ってるか、とにかく自宅では過ごさないものになりました。今年は明治神宮にて年明け。やはり賑やかで楽しかったです。

お参りの際、手を合わせてみて軽くテンパったんですが、かつて無いほどに願い事が思いつかなかったんです。初出勤日にも会社の仲間と渋谷の神社に行ったんですが、やはり何も浮かばず、心中で「Fuck Off!!!」とだけつぶやき、しまいには書き初めにおいても書く事が思い浮かばず半紙いっぱいに「宇賀神」と書いたほどに、心に何も無い状態でございました。今年の宇賀神は「無」です。ミスターポポぐらい。

 

もちろん仕事をしてるわけですから、目標とかやりたい事とかやるべき事とか、そりゃいろいろあるんですが、多分そういうものにワクワクしなくなってきてるんだろうなと。

これは経験による擦れが要因だと思うんです。

例えば、今月明治神宮に初詣に行ったのも楽しかったですが、先に述べた中学生の時の初めての浅草寺と比べると「夜遊びの味」は明らかに薄くなっています。当たり前ですよね。味が薄くなるのは夜遊びだけではありません。基本的に気持ち良いとか達成感があるとか、そういうものの全ては、何度か味わうごとにどんどん味を薄めていきます。

 

中学時代の初詣は、ちょっと大人びた行動だったんだと思います。高校生の先輩に連れてってもらったし。大人ステップを2段飛ばししてたと思います。
ロンドンにレコーディングしに行った時も、ヘイヘイに出た時も、めちゃくちゃ興奮しましたが、それも同じです。その事自体が絶対的にウハウハな体験だったわけじゃなく、大幅なステップアップだったからウハウハしたわけです。
今の僕が同じ事やっても、もうあれほど興奮しないわけです。既にその階段上がったので。

 

目標とかやりたい事とかやるべき事はあると言いましたが、それは着実に一歩ステップアップする類のものです。多分今まで願い事としてきたものって「それが叶ったら超興奮するぜ!」という類のものだったのかなと仮定すると、2段飛ばし案を妄想してニヤニヤしてないと願い事とか夢と言えるようなものにならないのかも知れません。

パッと思い浮かぶものでいっても、部長に昇進するとか、本を出版するとか、副業なのにバンドが超売れるとか、車買うとか、なんかどれも確かに大胆なステップアップなんで実現したらホクホクするだろうけど、超ウハウハにはならないんですよね。2段飛ばしにならない。
もっととんでもねーやつ考えるぞーとしばらくイマジネーションを羽ばたかせまして、

そろそろダウジングの勉強を始めてみようかなと思います。
嘘ですけど。