In The Note For feat.3sykがリリースされました

まだ聴いていない方のために
各種サブスクへのリンクを↓に貼っておきますので是非。
https://big-up.style/OlcpbnL7TT

3sykさんとのコラボレーションについて

3sykさんがミクスチャーバンドをやっていた頃のライブを初めて見た時、割と衝撃を受けまして、
当時キッズだった僕は小走りで声をかけに行って、次のライブの予定を聞いて何度かライブに通ったりしていました。

当時の彼の印象は、スチャダラパーのようなポップさとレイジアゲインストザマシーンのようなパワフルさを併せ持ってるような、いそうでいなかったバンドボーカリストという感じでした。大きく曲がるカーブと、スピードガンで測る球速以上に速く見えるストレートを持っているピッチャーみたいな印象ですね。
当時のミクスチャーシーンにはストレートしか投げれないピッチャーが多かったので、ラップで緩急をつけられるバンドボーカリストは珍しかったように思います。

その後、彼はいくつかのバンド活動を経て、球種を増やして球速を落としてイイ感じに歳を取ろうとしているように見えていました。もちろんそれは桑田投手もそうだったように、素晴らしいことなんですが、僕はずっとあの当時衝撃を受けた148kmには見えないストレートがまた見たいなーと密かに思っていました。
そんな中、素晴らしいタイミングで機運が高まり、今回のコラボに至りました。

機運が高まった要素

音楽とは全く関係ないところで友好関係が高まってきた

同じ職種でお昼の仕事に打ち込んでいたのはバンド現役時代から知っていたんですが、お互いがステータスを上げていく中で、ばったりお会いするような機会が増えてきていて、ついに同じ会社で働く機会を得ることになりました。

そうやって友好関係が深まっていったのと並行して、お互いの音楽活動をチェックし合う関係になっていて、機運は高まり続けていたように思います。

マッチしそうなジャンルにトライしていた

僕はDTMでソロアーティストとしてスタンスを確立するべく、2017年から2021年頃までEDMの影響を受けつつインストものを出していて、これをSeason3と位置づけてたんですが、そこでグリッチホップというダブステップの派生ジャンルに出会って、だいぶ傾倒していました。
じゃあ出してた曲が果たしてグリッチホップの王道だったかというと、欲しい要素だけ抜き取ったようなかたちではあったんですが、そのスタイルが確立できてきて、過去曲とは比較にならない音圧を出せる技術がついてきました。

アクセルを踏む時期と、仲良い時期が完全に合致した

この音圧が出せるなら勝負できそうだからもう一度自分が得意な歌ものに戻ろう、Season4として自分の真骨頂みたいな曲でアクセルベタ踏みしてみよう、とちょうど思った頃に、上述の通り同じ会社で働いてたり、ここで傾倒していたグリッチホップの一般的なBPMにラップが合いそうだなとか、トラックメイカーとして欲しいボーカルと、仲良くて声かけやすいボーカリストが完全に一致したというのがこの機運を決定づけた感じでした。

実は難産だった話

そう説明すると、神から授かった曲みたいにも捉えられかねないですが、実はこの曲は僕史上でもだいぶ難産な方でした。

ボーカル録音

依頼したのは去年の今頃で、「あの頃のような速球を投げてくれ」「トラックは今風だが、絶対に90’sラップが合うと思うからミクスチャーのつもりでラップしてくれ」というオーダーをしたんですが、まあこれは些か無茶であり、録音してる時はそんなに気にならなかったんですが、ミックスしてる時に球速がどうしても足りないという状態に陥りました。

ただこれが、ご本人もミックスを渡した段階で正確に状況を捉えてくれて、ご本人からリテイクの申し入れをいただけて、いやこれは助かりました。で、2度目のレコーディングでばっちり148kmストレートを出してくれました。

ちょっとした怪我の功名になっているのが、初回RECの130kmカーブみたいなラップとセカンドテイクの148kmストレートみたいなラップをシーンごとに使い分けてみたら、ひとりビースティ・ボーイズみたいになってカッコいいし、緩急がついていいじゃん!とスタジオで2人して興奮しちゃいました。半分狙い、半分奇跡みたいなやつですね。

トラック作成

この手のトラックは、色々やると骨太感が失われるくせに、工夫しないと単調になるという難しさがあります。アグレッシブな曲の作り方というのは、メロものと違って
ジャンルごとに根本的な文法が違うように思います。

これが難しくて、3sykさんに「ミックス進んだんでお渡ししまーす」と渡す度にリフのフレーズが毎回変わってるような状況で、今の状態に落ち着いたのもつい最近の話です。
ギターのカッティングは10バージョンぐらいボツにしていて、最終的にギターは要らないと判断して大幅にDeleteしました。

リリース後の話

とりあえず好評

広告投資はしていないので、再生数がバカみたいにハネるとかは無いんですが、割と多くの知り合いから好評のお言葉をいただけていて、なかなか手応えを感じられるリアクションをいただけています。
曲がフィックスした時期に、友人から「絶対MVは作った方が良いです」とアドバイスされて、慌ててスタジオ取ってそれなりのクオリティのMVを作れたのも良かったですね。

3ヶ月連続リリース

実は6-7-8月と連続リリースを企てています。
ちゃんと3曲とも良い曲なので、皆さん是非ついてきてください。