【音楽配信】ディストリビューターをLANDRに変えた3つの理由

ディストリビューターってなに
簡単に言えば、販売代理店のことです。
ちょっと前の音楽業界で言えば、タワレコやHMVにCDを流通させてくれる業者です。
最近の音楽業界で言えば、iTunesやSpotifyに配信してくれる業者ですね。この場合は、業者といってもwebサービスとして完結しています。
(言葉の意味としては、僕の解釈は微妙に間違ってるようなので、詳しく正確に知りたい方はこちらでもご確認ください。)
あらゆるディストリビューターがあるわけですが、僕は今までtunecore、MONSTAR.FMを使ってました。
それぞれのメリデメはこちらの記事がわかりやすかったです。
さて、僕がこれらのサービスを段階的に辞めて、LANDRに変えた理由はこちら。
ディストリビューターをLANDRに変えた3つの理由
1.シングルリリースに切り替えたから
これが最大の理由なんですが、前作「Customer Journey Map」から、アルバム単位でなく、シングルを矢継ぎ早にリリースしていくことにしました。
自分が好きなアーティストや友達のアーティストがアルバムを出すと最高に嬉しいです。シングルより絶対にアルバムが聴きたいし、あまりトゥーマッチな曲数だと聴きたくないので、僕はEPで作品を出していこうと思っていました。
しかし、知らないアーティストだったらシングルが限界です。アルバムなんて絶対に聴かない。
シングルリリースに切り替えた理由はこれに尽きます。
また、シングルなら毎月のようにリリースをしていくことができます。毎月のようにリリースをするということは、その度にフィードバックを次作に活かして、作品制作にも、マーケティングにも改善サイクルを回すことができます。
今の自分はクラブミュージックを作るトラックメーカーとしては完全に無名ですから、ここはステップアップを見越した戦略を打つべきだと気づきました。
シングルで毎月リリースしていくならディストリビューターはLANDRが圧倒的に有利です。
自動マスタリングサービスとして月額費用は3$/月ほどかかりますが、リリース費用がかからない上に、売上は100%アーティストにバックされます。

2.Beatportに出せるから
Beatportは世界中のクラブDJなどに愛用されているサイトです。ここで楽曲を出してくれるディストリビューターは、LANDRとWorld Music Distribution しか無いようです。
BeatportでDJの目に止まり、クラブで楽曲を流してもらうというのは、このジャンルにおけるヒットの王道パターンです。
クラブミュージックをやるなら、ディストリビューターは上記2つのうちから選ぶしかないと考えました。
ただし現在までのところ、ここについては効果検証ができないという点でメリットを感じることができていません。
3.LANDRに期待しているから
カスタマーサポートという職業柄か、AIというワードには若干うんざりするところがあります。
技術は飛躍的に向上しているのに、非エンジニアの目に触れる場所には具体的に素晴らしいサービスというのはまだ届いていません。
LANDRは、AIでマスタリングをするというサービスです。
マスタリングという作業を理解している人間にとって、これは画期的な着眼点だと思います。投資のつもりで賭けたくなるようなプロダクトなので一昨年からGood Boy Jabの作品や、テストマスタリングに愛用していました。
さらに、そのマスタリングサービスであるLANDRが去年からディストリビューターを始めた時、明らかにプラットフォーマーを狙っていると確信しました。
今後、DTMerが何をするにもLANDRを開いていて、多分そのうちLANDRにサードパーティアプリを入れれば何でもできるというような世界を視野に入れてると思います。
僕の思ってる通りになれば、Soundlyとかは別途契約しなくて良くなるんじゃないでしょうか。
まとめ
今の僕というのは、インストでDTMでクラブミュージックを作ると決めているので、多分同じ状況の人は少ないと思います。
もし、そんなレアな方がこれを読んだりしてくれたなら、結構参考になることを書けたんじゃないかと思います。