zendeskと南インドカレー

GMOペパボのサービスの半分以上はzendeskでお問い合わせ返信をしています。

このzendeskというツールが、使ったことある人なら誰もがうなずけると思うんですけど、海外サービスというのもあって、色んなところに日本人脳では理解しづらいところがあり、僕も導入には苦戦しました。

苦戦した挙句、ちょっとマインドを変えた方が楽に使えるなと思いました。
「このツールを使って自分がやりたい事をやろうとする」のを辞めて「このツールがどういう使い方をしてほしがってるか」に業務フローを合わせた方が、ツールと上手く付き合えそうだし、学びも多いし、凝り固まった業務フローを変化させるチャンスかもなーと。
今まで絶対要件だと思ってたものも、一度「そんなこと無いかも」と疑ってかかる作業をしてみました。名だたる企業がこぞって使ってるツールなんだから素直に従った方が良いっしょ、みたいなアホなテンションで使ってます。
もちろん全てにおいてそうではないですけど。

ところで、私はカレーが好きです。

南インドのカレーって、私たちが幼いころから愛してきたカレーとは違って、スパイスが多かったり、肉が入ってなかったり、食っていいのか分からない葉っぱが入ってたり、もはやカレーというよりはただの酸っぱいスープじゃねーかよみたいなのも出てきたりします。美味しい「カレーライス」を期待した初心者が食べると、超微妙な表情になります。私もそうでした。
ただ、どういう美味さなのかを理解したりとか、混ぜ具合や食う順番とか食べ方が上手くなってくると本当に美味しくて、僕の身の回りでも中毒者はどんどん増えてます。
こうなってくると我々カレー愛好者は、日本人向けにスパイス控えめにしてあるインドカレーを激しく嫌うようになります。カレーは日本人の嗜好に歩み寄らなくていいんです。僕らがカレーに歩み寄った方が美味しいんですよ最終的には。

zendeskは南インドカレーに似てるんじゃないかなと思います。
インドカレー屋に行って、ソイソースくれとか、日本米は無いのか?とか、辛さ控えめにしてくれとか言うのは、もったいないんですよね。
それと同じような感じで、僕は最近zendeskに要望とかを言わなくなってきました。僕の業務上の要望なんて「今までそうやってきた」というだけで、ゼロベースで考えれば別に絶対要件では無いものなんじゃないかと考えてます。

「自分が本当に今の自分通りでなければならないのか」ってところを再考するの、大事だよねーって話です。